収納は「多ければ多いほどいい」と思いがちです。
でも設計してみると、収納のために割いた面積が建て坪を押し上げ、費用に直結することが分かります。むやみに広くするのではなく、「どこに・どれくらいの収納を置くか」を動線から逆算して考えることが大事です。
1年以上住んでみた今、収納計画で正解だったこと・後悔したことを書きます。
我が家の収納構成
収納の全体像を先に整理します。
ファミリークローゼット(4帖):ランドリールームとLDKの両方からアクセスできる配置。棚はウッドワンを使用。家族の衣類をまとめてここに収める設計にしました。
パントリー(3帖):キッチン横に設けた造作棚の収納スペース。食料品・調理器具・日用品のストックなどをまとめています。
寝室クローゼット(約1.5帖):寝室に付属した個人クローゼット。
子供部屋クローゼット(各1帖):将来の子供部屋に各1帖ずつ確保しています。
一番正解だった収納:ファミクロの動線
収納計画で最もよかったと思っているのは、ファミリークローゼットをランドリールームと隣接させた配置です。
乾太くんで乾燥が終わったら、そのまま隣のファミクロに移動してハンガーごとかけるだけです。畳む手間もなく、運ぶ距離もほぼゼロ。洗濯→乾燥→収納がほぼワンスポットで完結します。
住んでみて「この動線は設計段階で徹底的に考えてよかった」と感じる部分です。洗濯物を2階の寝室まで運ぶ必要がなく、家事の負担が体感で大きく減りました。
ファミクロはLDKからもアクセスできる配置にしました。帰宅後の上着をリビングに脱ぎ捨てる代わりに、そのままファミクロに持っていけます。「定位置があるから自然としまわれる」という状態を作ることが、散らかりにくい家につながります。
二番目に正解だった収納:パントリーで生活感を隠す
パントリーはキッチンの横に3帖設けました。
一番の効果は、キッチンから生活感が消えることです。
食料品のストック・調味料のまとめ買い・使用頻度が低い調理器具——こういったものがすべてパントリーに収まると、キッチン本体はスッキリとした状態を保てます。来客時にキッチンを見られても、雑然とした印象を与えません。
パントリーは扉をつけず、ロールカーテンで目隠しする形にしました。開け閉めの手間がなく、アクセスしやすいです。
後悔した収納:寝室クローゼットの奥行き
一点だけ後悔しています。寝室と子供部屋のクローゼットの奥行きを900mmにしたことです。
実際に使ってみると、900mmの奥行きは持て余します。服をハンガーにかけるには600mm程度あれば十分で、900mmあっても奥のスペースが死にやすいです。
奥行き600mmにしておけば、浮いたスペースを別の用途に使えたか、コストを下げられました。設計段階で「クローゼットは奥行き900mm」という固定観念があったことが原因です。使う服の量と奥行きの関係は、事前に確認しておくべきでした。
収納計画で一番伝えたいこと:断捨離が先
収納については「多いほうがいい」という考え方は間違っていないのですが、一点強調したいことがあります。
収納を増やすほど建て坪が増え、費用が上がります。
4帖のファミクロを作るということは、4帖分の建物面積が必要ということです。1坪あたりの建築費が70〜80万円だとすれば、4帖(約2坪)で140〜160万円のコストがかかっています。
「収納が多ければ散らかりにくい」は本当ですが、「持ち物を減らせばそもそも収納が少なくていい」という考え方もあります。
入居前に断捨離をして、「実際に持ち込む量」を把握してから収納の広さを決める——この順番が、費用を抑えながら後悔しない収納計画につながります。引っ越しを機に持ち物を見直すことで、必要な収納量が思ったより少ないことに気づくケースは多いです。
まとめ
収納計画で実践してよかったことをまとめます。
- ファミクロはランドリールームと隣接させる:洗濯→乾燥→収納がワンスポットで完結
- パントリーでキッチンの生活感を隠す:来客時もキッチンをスッキリ保てる
- 後悔:クローゼットの奥行き900mmは不要、600mmで十分
- 断捨離を先にする:持ち物を減らしてから必要な収納量を判断する
収納の広さより、日常の動きに合った「場所」に収納があることの方が、住んでからの満足度に影響します。
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