家づくりの流れ · KANSAI
家づくりの流れ ARTICLE · 2026

新築の収納計画で後悔しないために|4帖ファミクロ・3帖パントリーで1年住んだ感想

新築の収納計画で大事なのは「量」より「動線」です。関西で2025年に家を完成させた施主が、ファミクロ・パントリー・寝室クローゼットの実態と、奥行きの後悔を正直に書きます。引っ越し前の断捨離が最重要という話も。

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木の棚板が美しいウォークインクローゼット。白い壁と木の素材感が調和した清潔感のある収納空間。ハンガーパイプと棚が効率よく配置されている

収納は「多ければ多いほどいい」と思いがちです。

でも設計してみると、収納のために割いた面積が建て坪を押し上げ、費用に直結することが分かります。むやみに広くするのではなく、「どこに・どれくらいの収納を置くか」を動線から逆算して考えることが大事です。

1年以上住んでみた今、収納計画で正解だったこと・後悔したことを書きます。


我が家の収納構成

収納の全体像を先に整理します。

ファミリークローゼット(4帖):ランドリールームとLDKの両方からアクセスできる配置。棚はウッドワンを使用。家族の衣類をまとめてここに収める設計にしました。

パントリー(3帖):キッチン横に設けた造作棚の収納スペース。食料品・調理器具・日用品のストックなどをまとめています。

寝室クローゼット(約1.5帖):寝室に付属した個人クローゼット。

子供部屋クローゼット(各1帖):将来の子供部屋に各1帖ずつ確保しています。


一番正解だった収納:ファミクロの動線

収納計画で最もよかったと思っているのは、ファミリークローゼットをランドリールームと隣接させた配置です。

乾太くんで乾燥が終わったら、そのまま隣のファミクロに移動してハンガーごとかけるだけです。畳む手間もなく、運ぶ距離もほぼゼロ。洗濯→乾燥→収納がほぼワンスポットで完結します。

住んでみて「この動線は設計段階で徹底的に考えてよかった」と感じる部分です。洗濯物を2階の寝室まで運ぶ必要がなく、家事の負担が体感で大きく減りました。

ファミクロはLDKからもアクセスできる配置にしました。帰宅後の上着をリビングに脱ぎ捨てる代わりに、そのままファミクロに持っていけます。「定位置があるから自然としまわれる」という状態を作ることが、散らかりにくい家につながります。


二番目に正解だった収納:パントリーで生活感を隠す

パントリーはキッチンの横に3帖設けました。

一番の効果は、キッチンから生活感が消えることです。

食料品のストック・調味料のまとめ買い・使用頻度が低い調理器具——こういったものがすべてパントリーに収まると、キッチン本体はスッキリとした状態を保てます。来客時にキッチンを見られても、雑然とした印象を与えません。

パントリーは扉をつけず、ロールカーテンで目隠しする形にしました。開け閉めの手間がなく、アクセスしやすいです。


後悔した収納:寝室クローゼットの奥行き

一点だけ後悔しています。寝室と子供部屋のクローゼットの奥行きを900mmにしたことです。

実際に使ってみると、900mmの奥行きは持て余します。服をハンガーにかけるには600mm程度あれば十分で、900mmあっても奥のスペースが死にやすいです。

奥行き600mmにしておけば、浮いたスペースを別の用途に使えたか、コストを下げられました。設計段階で「クローゼットは奥行き900mm」という固定観念があったことが原因です。使う服の量と奥行きの関係は、事前に確認しておくべきでした。


収納計画で一番伝えたいこと:断捨離が先

収納については「多いほうがいい」という考え方は間違っていないのですが、一点強調したいことがあります。

収納を増やすほど建て坪が増え、費用が上がります。

4帖のファミクロを作るということは、4帖分の建物面積が必要ということです。1坪あたりの建築費が70〜80万円だとすれば、4帖(約2坪)で140〜160万円のコストがかかっています。

「収納が多ければ散らかりにくい」は本当ですが、「持ち物を減らせばそもそも収納が少なくていい」という考え方もあります。

入居前に断捨離をして、「実際に持ち込む量」を把握してから収納の広さを決める——この順番が、費用を抑えながら後悔しない収納計画につながります。引っ越しを機に持ち物を見直すことで、必要な収納量が思ったより少ないことに気づくケースは多いです。


まとめ

収納計画で実践してよかったことをまとめます。

  • ファミクロはランドリールームと隣接させる:洗濯→乾燥→収納がワンスポットで完結
  • パントリーでキッチンの生活感を隠す:来客時もキッチンをスッキリ保てる
  • 後悔:クローゼットの奥行き900mmは不要、600mmで十分
  • 断捨離を先にする:持ち物を減らしてから必要な収納量を判断する

収納の広さより、日常の動きに合った「場所」に収納があることの方が、住んでからの満足度に影響します。


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