費用・資金計画 · KANSAI
費用・資金計画 ARTICLE · 2026

注文住宅の費用を削るコツ|削って正解・削らなくてよかったものを施主が公開

注文住宅の費用を削るとき、何を削って何を残すかで家の満足度が変わります。関西で2025年に完成させた施主が、実際に削って正解だったもの・削らなくてよかったものを正直に公開します。

関西の家づくりガイド 関西の家づくりガイド
木の質感が美しい注文住宅のキッチンまわり。中庭からの自然光が差し込む明るい空間。白い壁と木材のコントラスト

注文住宅の予算を圧縮しようとすると、「何をどこまで削ればいいか分からない」という壁にぶつかります。

削りすぎれば後悔し、削らなすぎれば予算オーバーになる。そのバランスをどう取るか——私が5社と比較して家を建てた経験から、正直に書きます。


費用を削る前に考えること

削る前に、まず「どこの費用を削るか」を整理する必要があります。

注文住宅の費用は大きく分けると「建物本体」「設備」「外構・諸費用」の3つです。このうち、会社選びの時点でいちばん大きな差がつくのは建物本体です。

同じ仕様で比較すると、展示場を持つ大手メーカーと展示場を持たない地元工務店では、1,000万円以上の差がつくことがあります。これは値引きの話ではなく、広告費・展示場の建設費・維持費・営業スタッフのコストが建築費に含まれているかどうかの差です。

「費用を削る」という話をする前に、そもそも会社選びで大きな差がついていることを知っておくと、どこで削るかの優先順位が変わります。


工務店への費用交渉:お互いにメリットがある形で

単純に「もう少し安くしてください」という値引き交渉は、工務店との関係を難しくします。

私がやったのは、工務店にとってもメリットがある形での提案です。具体的には、完成見学会への協力です。「建ててもらった代わりに、完成した家を見学会に使ってもいいですよ」と伝えることで、工務店側は施工事例として使える機会を得られる。それと引き換えに、費用の一部を調整してもらうという形です。

実際にこの提案は通りました。値引きではなく、互いに利益がある交換として成立したのがポイントです。

このほかにも、「実例写真の使用許可」「SNSでの口コミ投稿への協力」なども同様の交渉に使えます。工務店が欲しいものを提供する代わりに、費用を調整してもらう——このアプローチは、双方の関係を対等に保ちながら交渉できます。


削って正解だったもの

廊下

廊下を削って、その分をLDKの面積に充てました。

廊下は「移動するだけの空間」です。同じ床面積なら、LDKや居室として使うほうが生活の質は上がります。廊下がない間取りは設計の難易度が上がりますが、それは工務店の腕の見せどころでもあります。廊下なしで動線を整理できる工務店は、設計力があるということでもあります。

住み始めて1年以上経ちますが、廊下がなくて不便だと感じたことは一度もありません。むしろLDKが広くなって満足しています。

ベランダ

ベランダを削って、外干しは中庭に変更しました。

ベランダは作ると防水メンテナンスのコストがかかり続けます。乾太くんを導入した場合、洗濯物を外干しする必要もほぼなくなります。中庭があれば、天気の良い日に軽く外干しする場所も確保できます。

削ることで初期費用が下がり、メンテナンスコストも下がる——合理的な選択でした。

浴室・トイレの窓

換気のためと思って入れようとしていた窓を、最終的に削りました。

現代の住宅には一種換気(機械換気)が標準でついています。換気は窓でなく換気システムに任せれば十分です。窓を削ることで、断熱性能が下がらず、防犯上のリスクも減ります。

浴室に窓がないと暗いのでは、と思っていましたが、照明設計をきちんとすれば問題ありません。実際に住んでみて、不便を感じたことはありません。


削らなくてよかったもの

中庭

設計の段階で「コストがかかる」と言われ、一瞬削ることを検討しました。でも入れてよかった、という気持ちが一番強いのが中庭です。

中庭の最大のメリットはカーテンが不要になること。外からの視線が完全に遮られているので、リビングの大きな窓にカーテンをつける必要がありません。自然光が1日中たっぷり入り、明るい空間が実現しました。

後から中庭を作ることはほぼ不可能です。「最初に入れるか、一生入れられないか」の選択でした。

吹き抜け

吹き抜けも、コストを理由に削ることを一瞬考えました。でも入れてよかったです。

空間の広がりと開放感は、写真では伝わりにくい。吹き抜けがあることで、37坪という面積以上の広さを体感できます。2階部分の面積が減るデメリットはありますが、私は2階をほとんど使わない設計(ほぼ1階完結)にしたので、問題になりませんでした。

乾太くん(ガス乾燥機)

時短家電として導入しましたが、これは削らなくて本当によかった設備の一つです。

排気ダクトの経路が確保できる間取りでないと後付けできません。「住み始めてから検討しよう」と思っていたら、設置できなかった可能性があります。最初から設計に組み込んだことで、毎日の洗濯が劇的に楽になりました。

ミーレ食洗機(フロントオープン・600mm)

価格は国産食洗機より高いですが、容量と洗浄力の差は大きい。

フロントオープン式は、鍋やフライパンも入ります。「どうせ食洗機を入れるなら最初からこのサイズを」と思い、削りませんでした。配管・電源の確保が必要なため、後付けすると費用が大幅に増えます。これも「最初に入れるか、一生迷い続けるか」の設備でした。


削る基準の考え方

削るかどうかを迷ったとき、私が使っていた基準は一つです。

「後から追加・変更できるか」

廊下・ベランダ・窓は、建てた後に増やしたいとは思いません。でも中庭・吹き抜け・乾太くん・食洗機は、「住み始めてからやっぱり欲しい」と思っても、後付けが難しいか不可能なものです。

削る対象を選ぶとき、「これは後から変えられるか?」を自問すると、判断が楽になります。後から変えられないものは、予算を削る前に本当に必要かをしっかり考える。後から変えられるものは、一度削って様子を見る——この考え方が実践的です。


まとめ

費用を削る上で重要な順番があります。

  1. まず会社選びで大きな差をつける(展示場なし・広告費少の工務店)
  2. 次に削っても生活の質が下がらないものを削る(廊下・ベランダ・不要な窓)
  3. 後から変えられないものは削らない(中庭・吹き抜け・構造に関わる設備)

同じ予算でも、何を削って何を残すかで、住んだあとの満足度は大きく変わります。


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費用の削り方に迷ったら

「この設備は入れるべきか削るべきか判断できない」という方は、無料相談 からお気軽にどうぞ。実際に建てた経験から、正直にお伝えします。

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