家づくりの流れ · KANSAI
家づくりの流れ ARTICLE · 2026

廊下なし・吹き抜け・中庭を選んで1年住んだ正直な感想|間取りで後悔しないために

廊下なし・吹き抜け・中庭という間取りを採用して1年以上住んだ施主が、実際の住み心地を正直に書きます。迷ったけど入れてよかった判断、1階完結動線の暮らし、カーテン不要の中庭生活について具体的に紹介します。

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廊下なしの広々としたLDKから中庭を見る構図。吹き抜けの高い天井と大きな窓から自然光が差し込む明るいリビング。木の素材感と白い壁

間取りの打ち合わせは、家づくりの中で一番判断が難しいプロセスだと思います。

設計図を見ても、実際に住んだときどうなるかが想像しにくい。住んでみて初めて分かることも多い。

2025年2月に家が完成し、1年以上住んだ今、間取りについて思っていることを正直に書きます。採用して正解だったもの・迷ったけど決断してよかったものを、具体的に。


廊下なし:LDKが広くなった

設計の早い段階で、廊下をなくす方針を決めました。

廊下は移動のためだけの空間です。家の中で過ごす時間は、キッチン・ダイニング・リビング・寝室・水回りにほぼ集中しています。廊下に立って何かをするということは、ほとんどない。それなら廊下の面積をLDKに回したほうが、毎日の生活が豊かになると判断しました。

住んでみての感想は「正解だった」の一言です。LDKが広くなり、空間のゆとりが増しました。廊下がないことで不便を感じた場面は今のところありません。

廊下なしの間取りは、動線の整理が工務店の設計力に委ねられます。「廊下をなくしたいが、どう設計すればいいか分からない」という場合は、複数の工務店に相談して、提案力の違いを見てみるといいと思います。


吹き抜け:空間の広がりと開放感

吹き抜けは、迷った末に入れた要素の一つです。2階部分の面積が減るデメリットを気にしていました。

でも住んでみると、吹き抜けがある空間の開放感は写真では伝えにくいほどのものです。天井が高く、空間が縦方向にも広がっているため、37坪という面積以上の広さを感じます。

私は1階でほぼすべての生活が完結する設計にしました。2階は来客時の寝室として使う程度。そのため「2階の面積が減る」というデメリットは、実際の生活ではほとんど影響しませんでした。

吹き抜けも、後から追加することはできません。「やっぱりいらなかった」と思うリスクより、「やっぱり入れればよかった」と思うリスクのほうが大きいと判断しました。


中庭:入れてよかった一番の判断

間取りの中で、一番「入れてよかった」と思っているのが中庭です。

カーテンが不要になる

中庭の最大のメリットは、外からの視線が完全に遮断されることです。

外に面した窓ではなく、中庭に面した窓を大きく取ることで、プライバシーを保ちながら大開口を実現できます。リビングの大きな窓にカーテンをつける必要がない。朝起きたときから、カーテンを開ける動作なしに外の光と緑が目に入る。この気持ちよさは、住んでみて初めて分かりました。

自然光が1日中入る

中庭があることで、南・東・西どの方角からも光が入りやすくなります。

一般的な間取りでは、建物の北側は採光が難しい。でも中庭を配置することで、北側の部屋にも自然光を取り込める設計ができます。実際に、家の中が1日を通して明るく、照明をつける時間帯が短くなりました。

外干しスペースとしても使える

乾太くんを導入しているため、外干しは基本的にしません。でも布団や大物を干したいときは中庭が使えます。外からは見えないため、人目を気にせず干せる——地味に便利な使い方です。


1階トイレを2つにした理由

1階にトイレを2つ配置しています。これも迷った判断の一つでしたが、入れてよかったと思っています。

家に友人や家族が来るとき、LDKに近いトイレと、プライベートな動線に近いトイレを分けられる。来客時に「奥のトイレまで案内するのが少し気を使う」という場面がなくなります。

面積的には少し削られますが、生活の中での頻度を考えると、予算の調整対象としては優先度が低いと判断しました。


2階なし(1階完結)の生活

2階は最小限です。来客用の部屋と収納があるだけで、普段の生活はほぼ1階で完結しています。

階段を上り下りする機会が少ない設計は、日々の疲れが少なくなります。将来的に足腰が弱くなったときのことを考えると、1階でほぼ完結できる設計は長期的に見てもメリットがあります。

「2階を広くしたい」という希望がある場合は話が変わりますが、特に2階の使い方が決まっていないなら、1階に面積を集中させる設計は満足度が高いと感じています。


間取りで迷ったときの判断基準

設計の打ち合わせで迷ったとき、私が使っていた判断基準を整理すると:

後から変えられないものは最初に決める。中庭・吹き抜け・トイレの数・1階/2階の構成は、住み始めてから変えることがほぼ不可能です。迷っている時間が長いほど、判断が遅れます。

実際の生活動線で考える。設計図を見るのではなく、「朝起きてから夜寝るまで、この間取りでどう動くか」をシミュレーションする。家事・育児・仕事・来客——それぞれの場面で一日を頭の中で歩いてみる。

自分が妥協しない軸を決める。すべてを完璧にしようとすると予算が無限に膨らみます。「ここだけは変えたくない」という軸を2〜3つ決めておくと、調整が必要な場面でも迷いが少なくなります。


まとめ

廊下なし・吹き抜け・中庭という選択は、住んでみて後悔のない判断でした。

特に中庭は、採光・プライバシー・カーテン不要という三つのメリットが合わさり、毎日の生活の質に直結しています。後から作ることができないため、迷っているなら最初に入れることを強くすすめます。

間取りの打ち合わせは、設計士や工務店任せにしないことが大事です。施主自身が「なぜこの形にするのか」を説明できるくらい考え抜いた間取りが、住んでから後悔しない間取りになります。


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