家づくりの流れ · KANSAI
家づくりの流れ ARTICLE · 2026

新築の照明計画で後悔しないために|電球色・温白色の使い分けと配置の考え方

新築の照明計画で失敗しやすいのは「つけすぎ」と「色温度の混同」です。関西で2025年に家を完成させた施主が、実際の配置と電球色・温白色の使い分け、後悔をゼロにした考え方を書きます。

関西の家づくりガイド 関西の家づくりガイド
夜のリビングダイニング。電球色の温かな光が吹き抜け空間に広がり、ペンダントライトがダイニングテーブルを照らしている。木の質感と白い壁が落ち着いた雰囲気を作り出している

2025年2月に大阪で家が完成してから1年以上が経ちました。

照明に関しては、ほぼ後悔がありません。設計段階で考えたことと実際の暮らしがほとんど一致していたのは、照明計画に時間をかけたからだと思っています。

この記事では、私が実際に選んだ照明の配置と考え方、そして「なぜ後悔しなかったか」を書きます。


実際の照明配置

まず、我が家の照明の全体像を説明します。

LDK・吹き抜け:ダイニングテーブルの真上にはペンダントライトを1灯。LDKの吹き抜け部分はレールにスポットライトを複数つけて、角度を変えながら空間全体をカバーしています。

ワークスペース(階段下):ブラケットライト(壁付けの照明)を使っています。デスクの手元を手前から照らすイメージで配置しました。

寝室:足元にダウンライト、ベッド横の壁にブラケットライト。就寝前に天井のダウンライトを消して、ブラケットだけ点けた状態で本を読む想定で計画しました。

将来の子供部屋:現在はソケットだけで、シーリングライトは付けていません。子供が使い始めるときにシーリングライトを選んで取り付けられるようにしておきました。

その他の部屋・廊下:基本的にダウンライトです。


色温度の使い分け:作業する場所だけ温白色にした

照明の色温度は、大きく分けると「電球色(暖かいオレンジ系)」と「昼白色(白い光)」があります。

私が採用したのは、ほとんどの場所を電球色にして、作業に使う場所だけ温白色にするという分け方です。

温白色にした場所:

  • パントリー
  • 脱衣兼ランドリールーム
  • ファミリークローゼット
  • 洗面所

これらはすべて、「手元で何かを確認・作業する場所」です。食材の色を正確に見たい、洗濯物の汚れを確認したい、服の色を正確に見たい——そういった場所では、色が正確に見える温白色が合っています。

それ以外のLDK・寝室・廊下は電球色にしました。住んでみて一番よかったと思っているのがここです。夜、帰宅してLDKに入ったときの空気感が、電球色によってかなり変わります。「家に帰ってきた」という感じが出る。昼白色だと、ちょっとオフィスっぽくなってしまう気がします。


照明計画でやってしまいがちな失敗

周りで新築を建てた人の話を聞いていると、照明まわりの後悔パターンはいくつかあります。

つけすぎる

図面を見ながら計画していると、「ここも暗くなりそう」「念のためここにも」という判断が重なって、気づくと照明が多すぎた——という話をよく聞きます。

照明を減らすことはあとからできます(ダウンライトを増やすことは難しい)。迷ったら少なめで計画して、実際に暗かったらスタンドライトで補う、という考え方が現実的です。

色温度を混在させる

LDKに電球色のダウンライトをつけておきながら、後から買い足したシーリングライトが昼白色、という状況になると、空間の雰囲気がまとまりにくくなります。

色温度の方針は部屋単位ではなく、家全体で決めておくと迷いにくいです。


「後から変えられないもの」を最初に決める

照明には、住み始めてから変えやすいものと変えにくいものがあります。

変えにくいもの:配線の位置・ダウンライトの数と位置・ブラケットライト用の壁のコンセント位置・レールの取り付け位置

変えやすいもの:ペンダントライトの種類・スポットライトの角度・電球の色温度(LED交換で変更可)・スタンドライトの追加

設計段階で決めておかないといけないのは「変えにくいもの」のほうです。

吹き抜けにレールを通したのも、寝室にブラケット用のコンセントを壁に入れたのも、「後からだとかなり手間がかかる」という判断からです。逆に子供部屋は、「どんなシーリングライトを使うか今は決められない」という理由でソケットだけにしておきました。


照明が多すぎると感じた場所

概ね満足している照明計画ですが、一点だけ「なくてもよかったかな」と思っている場所があります。

キッチン前の廊下です。

LDKと水回りをつなぐ短い廊下にダウンライトを入れていますが、LDKとパントリーの光で十分明るく、ほとんど使っていません。計画段階では「廊下だから念のため」という考えでつけたのですが、実際に住んでみると不要でした。

配線工事も費用に含まれるので、「念のため」でつけすぎないほうがコストの節約にもなります。


照明計画を考えるときに有効なアプローチ

私が設計段階でやったのは、図面を見ながら「その場所で実際に何をしているか」を時間帯ごとに想像することです。

  • 朝7時のキッチン:何をしている?どこに光が必要?
  • 夜21時のリビング:どんな明るさで過ごしている?
  • 就寝前の寝室:どのくらいの明るさで何をしている?

こうして場面を想像すると、「ここはダウンライト2灯で十分」「ここはペンダントの方が雰囲気が出る」という判断がしやすくなります。

一番大事なのは「全体がまんべんなく明るい状態をつくれているか」を確認すること、という感覚です。照明の配置で全体をカバーできていれば、後はスタンドライトやブラケットで雰囲気を加えるだけで十分です。明るさの総量を確保してから、演出を重ねる順番で考えると整理しやすいです。


まとめ

照明計画でやっておいてよかったことをまとめます。

  • 作業する場所(パントリー・洗面・ランドリー)だけ温白色、それ以外は電球色に統一した
  • 吹き抜けのレール・寝室のブラケット用コンセントなど、後付けが難しいものは設計段階で確保した
  • 将来の子供部屋はソケットだけにして、シーリングライトは後付けにした
  • 「念のため」でつけすぎず、図面で生活を想像してから決めた

照明は家の雰囲気を大きく左右します。設備の選定に比べて後回しにされがちですが、後から変えにくいものが多いので、早めに方針を決めておくことをおすすめします。


関連記事


照明計画で迷ったら

「この配置でいいか判断できない」「設計段階で誰かに確認したい」という方は、無料相談 からどうぞ。照明計画の具体的な話も、家づくり全体の中で一緒に整理できます。

FREE CONSULTATION

この記事を読んで
「もっと具体的に相談したい」と思ったら

関西で家を建てる方に、中立的な立場で工務店選びのお手伝いをしています。相談は無料。売り込みは一切ありません。

無料相談を申し込む